2012年2月23日木曜日

トップ10はほとんどのスポーツをプレイ

野球をプレーするという「覚悟」 - 欧州野球狂の詩 - Baseball Journal (ベースボールジャーナル)

SYSTEM-R提供:欧州野球狂の詩

 「覚悟―なぜ、あなたはここにいるのか―」

 昨年、NPBが掲げたこのシーズンスローガン。東日本大震災の心理的後遺症から、多くの選手が野球をプレーすることに戸惑いを隠せない中で、「何故グラウンドに立つのか」という覚悟を各人に問うたこのスローガンは、2chでは一部批判もあったみたいだけど、個人的にはよくできたものだと思っている。当時、楽天の嶋が残した「見せましょう、野球の底力を」というスピーチも、いまだに印象に残っているところだ。


ここで、ユベントスは再生されない

 ただ一方でこのスローガン、個人的には日本の選手たちよりも、もっと別の層の選手たちにぶつけてみたいという思いもある。具体的には、野球後進国の、それも決して経済的には恵まれていない中で、プレーを続けている選手たちだ。一人の日本人として、自分が野球選手としてプレーすることを、震災をきっかけにして見つめ直した選手を、甘ちゃんだと叩く気は毛頭ないけれど(それだけ、3.11は大きな出来事だったんだから)、別に災害が起こらなくたって、常に自分が野球をプレーする意味を、問い続けているような選手たちは数多くいるんだ。


選手はお尻をつかむ理由

 アジア(極東以外)やアフリカ諸国の場合、そもそもスポーツをプレーする環境自体が、政治や経済の発展の不十分さから、整備されていないことも多い。このブログが主眼にしているヨーロッパにしても、比較的環境が整っている西欧勢ならともかく、内戦の影響も色濃い東欧勢は、やはりスポーツに打ち込める環境とは言いづらい側面もある。その中でも、野球はなおさら市民権のない部類に入る競技だ。周囲からの理解もなく、道具を揃えるのには金や時間も相当かかる。その国での数か月分の月給をはたいて、国際大会に出てくる国だってあるらしい。


サッカーは何でできている

 イランのアミールさんにしても、「野球に集中したいから」と、一時は無職の身分でプレーしていた(日本行きを諦めた今は、職探しをしてるみたいだけどね)。フィアンセもいる中、自分の好きな野球のために、仕事を犠牲にしてまでプレーを続けていた、そんなマンガみたいな選手が現実にいるんだ。定期的な収入がない暮らしの困窮ぶりや、現場から見て不透明な側面も多い協会とも、時には戦いながら(先日の代表選手選考にも、本当に怒っていた)、ある意味孤独な中で野球をやっていかなければならない。


 そんなタフな環境の中でも、それぞれの国でプレーしている選手たちは、わざわざ野球を続けているわけだ。もちろん、プレーしたところで金になるわけでもないのに、だよ。凄いよね、もうそれだけで十分に奇跡だし、リスペクトに値すると思う。自分自身、中学時代に3年間野球をやっていたけど、今こうして海外の野球事情に触れていると、「自分は相当恵まれた環境の中で、野球をやらせてもらってたんだなぁ」と言うことを、本当に実感する。正直、当時は選手としては下の下に入る部類だったし、そんなことを考えている余裕もなかったんだけど。


 こういう現実を見ていると、「なぜ彼らが数多あるスポーツ種目の中から、野球を選んだのか」ということが、非常に気になってくる。これまで、俺はアミールさんの他、フランスやスリランカの選手とも、Facebookを中心に交流を持ってきた。特にエロア・セクレップの「野球はフランスではプレーしている人が多くないから、やってみようと思った」という声は、特に印象的なものだ。彼らのような選手が、野球というスポーツに対して持っている思いを知ることは(もちろん、フランスに関して言えば、環境は「相対的には」整っている部類に入るとは思うけど)、野球の普及活動を今後進めていくうえでも、1つのヒントになるだろうと思う。今後も機会があれば、こうした後進国の選手� �ちに、実際に野球に対して抱えている思いを聞いてみたいね。


 同時に、日本で今こうして、ごく当たり前に野球に触れられていることに対して、感謝しないといけないなぁという思いもある。よく考えてみれば、毎日のようにキャンプ速報がテレビで見られて、NPBやMLBの情報が巷に溢れていて、なんJで「334」「なんでや!!阪神関係ないやろ!!(※)」とかやってられる、俺たち日本の野球ファンは、相当恵まれた環境にいさせてもらってるはずだ。もちろん、感謝の気持ちを押し付けたりするつもりは毛頭ないけど、そういう思いを自分の中で忘れることなく、これからも野球とかかわっていけたらな、と思う。



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